【月夜】
coming soon !
【絆】
coming soon !
【たまには】
coming soon !
【大好きな君に】
coming soon !
【ひなまつり】
ひなまつり……といえば、ひねくれものの私には、旧暦の三月三日に起こった「桜田門外の変」が真っ先に連想されます。この時代的にはひなまつりと言うより「上巳の節句」と呼ばれていたのかな?現代の暦では三月二十四日。そろそろ桜が咲く頃合いですが、この事件の日は大雪だったそうですね。狂歌に「三月は雛の祭りか血祭りかあけに染めたる桜田の雪 」なんて詠まれてたり。江戸時代は小氷期だったと聞いたことがありますが、その影響なんでしょうね。幕末は事件が盛りだくさん。桜田門外の変のほかにも目白押し。その事件の重大さでもトップクラスに入るのはペリー来航でしょうか。このときも有名な狂歌が残ってますよね、「泰平の眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も眠れず」。そのほか、「いにしえの蒙古の時と阿部こべにちっとも吹かぬ伊勢の神風」などなど。世相をユーモアで皮肉る狂歌って粋だなあと思います。そしてこの頃は天災にも襲われましたね。安政南海地震!甚大な被害であったにもかかわらず、地震をネタに、さらには百人一首をもじった狂歌が詠まれています。「繪本大變記」からいくつか挙げますと、
「木に敷れ焼る人こそかなしけれ我身計の事にあらねど」
「北風に棚曳火事の絶間より逃出る人の影の黒さよ」
「思ふゑはまた此頃も恐ろしやうしと見しよの大地震かな」
「百鋪や古き軒端は崩れても人の命の有ぞ目出たき」
――わりと生々しい表現もありますが、惨禍にくじけず狂歌で笑い飛ばしちまえ!みたいな気概を感じます。私もいつぞやの真冬の大地震の被害に遭いましたが、もう笑うしかなかったですね。
能登半島地震の被害に遭われた方々に、あらためてお見舞い申し上げます。