お願い…
お願いです…
お願いします…
私の目が覚めるまでに
20年前のあの日に戻して欲しい
私の1番大事な人に伝えたい
私の1番大事な人を守りたい
私の1番大事な人を助けたい
この目が覚めるまでに
時間を巻き戻して下さい。
お願い…
お願いです…
お願いします…
目が覚めるまでに…
#目が覚めるまでに -28-
無表情の能面の仮面を被った企業戦士たち。
まるでロボットのようだ。
ある戦士Aは
毎日画面とにらめっこしていて
毎日画面しか見ていなくて
そのうち
人の心を忘れて
人の表情も見ないで
人の声色も察知できずに
想像力さえも欠如しだして
とんでもない事を言いだした。
感情なく放たれるナイフのような言葉。
私は重傷。企業戦士にやられた。
PCという文明の利器は
確かに便利で、そして凄いものだと思う。
だけど、恐ろしい程に
もの凄い勢いで企業戦士Aから
人間味というものを奪っている。
PCだけのせいでは無いと、思うが…
私は恐る恐る、企業戦士Aの周りも見渡してみた。
びっくりするほど、
企業戦士Bも
企業戦士Cも
企業戦士Dも
同じ無表情だった。
幸いにも、
「ここは私のいる所では無い」と思えた私は
その場を去った。
死んでるゾンビも怖くて嫌だけど、
能面のような無表情も怖い。
能面がPCのタイピング、
カチカチ鳴らしてるの、怖い。
#だから、1人でいたい -27-
いつもキラキラしていたあの子
何の曇りもなく晴れ晴れしい子
よどんでいる私には、
キラキラ見えて眩しくて
羨ましかった
数年後
体調を壊し、仕事を休み
外に出る事も少くなった私に
先輩、赤ちゃん産まれました
名前は○○っていいます
と澄んだ瞳の赤ちゃんの写真が
送られてきた。
やっぱり彼女は明るいニュースを届けてくれた
赤ちゃんの名前も清々しい名前だ
あの子は、私の中で一点の曇もなく、
ずっとキラキラしている。
私は、素敵な子に出会えたんだなぁと思う。
#澄んだ瞳 -27-
あなたの心の中にいるよ
#神様が舞い降りてきて、こう言った -26-
「あのぅ…夏休み1週間お休みしたいんですけど」
「お店に1人しかいない時間がありますけど、お腹痛くなったらどうすればいいんですか?(怒)」
「連勤は無理です」
「飛び休みはやめて下さい」
「夜遅くまでは勤務できません」
雇われ店長が言われる言葉たち。
無論、現場に理解のない会社は
人員の補充などしてくれない。
自分が犠牲になって
私の働きが誰かのためになるならば
スタッフのお望みをなるべく聞こう。
そう思って
朝早くから夜まで残って
休日返上して
なんて事をやっていたらメンタル壊して
働けなくなった。
誰かのためになるならばなんて言葉は
今の私にはいらない。
自分のために治さなきゃ。
#誰かのためになるならば -25-