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12/2/2024, 10:36:02 AM

光と闇の狭間で

理不尽な要求に応えながら
堪えて覚悟を持って
そんな闇の中で心を込めて仕事する
灯火があった
わずかな光

覚悟をもって辞めた
心と身体が壊れていく闇から
解き放たれて
青空は広く
木漏れ日は輝いている
減っていくだけの生活資金
静かな闇が横たわっている
静かで深い闇

誰かの圧力はいらない
上からも横からも下からも
もう二度とそれはいらない
十分向き合った
十分戦った

自分のできることで人の問題を解決する
それをできるのかできるものならやってみろと
静かな闇は静観してる
せせら笑うまであとわずか
その期間を静かに横たわって待っている

俺は焦らない
小さな光を積み重ねて
そのまま照らし続けてやる

俺の敵は今や
人じゃない

闇だ
おまえだよ


俺は俺を照らす
光と闇の狭間で

12/1/2024, 3:54:20 PM

距離


君の初めての営業先は片道2時間半かかる

君の家族の愛犬は余命いくばくもないと聞かされる

夜道をウォーキングしている時に

その事を考えていた僕は

とはいえ横を行く車

ガソリンスタンドの灯り

すれ違うカップル

駅から家路を急ぐ人たち

同時に視野に入れながら歩みを進めてた

およそ1時間と15分

余命はあとどのくらいだろう

数時間だろうか

数日だろうか

君が心に哀しみや寂しさを抱えながら

初陣に挑む1日

およそ10時間程か

時間は残酷だけど平等

それぞれの歩み 

それぞれの距離

同じ時間の中で違うのに

心は距離を飛び越えられる

君 愛犬 家族 そこには僕も

心は同じ体験をするのに距離を必要としない

心で繋がって

それぞれの距離を歩むしかない

それぞれの1日を歩むしかない

大丈夫

寂しくない

心はつながる


距離を必要としない

11/29/2024, 2:47:14 PM

冬のはじまり

朝には白い息

昼には青空

夕暮れには銀杏の落ち葉が舞ってきて


すごく澄んでいるのに


ただ君が求めている現実と

私が把握してる事実と動機が

なぜだか相容れなくなってきて

春のように鮮明に出会ったのに

夏のようにいろんな体験を一緒に笑ったのに

秋のようにお互いの転換期を慰め合ったのに

冬の銀杏の葉っぱみたいに

ひらひらと枝離れ

でもそれは

必要なことで

美しいことだよね

8ミリフィルムみたいに

一瞬あとには美しい思い出

冬のはじまり

季節の終わり

11/28/2024, 11:09:37 AM

わかってる

会えない

会わない

もう二度と連絡も取れないし
偶然会うこともない

写真のフォルダを整理してたんだ

輝いて楽しそうで

大切な人生の時間を豊かに彩りながら

永遠に続くと思っていた顔して

消せばいいのに消せないんだ

時間はとっくに消えてしまってるのに

終わっていい

思い出だけは

終わらないで

終わらせないで