空に名前が付く前も

空はきっと同じ色を

私達の目に映していたのかな


世界の誰もがそれを空だと認識して

名前を付けて名前を呼んで


それはちょっと私を不思議な感覚にさせた


世界は狭いようで広く

膨大な時間の中に

小さな私達が生きる

本質的なことをぼかして漏らす本音は

本音とは言い難いのかもしれない。


軽くなって伝わった言葉たちは

誰かにとってはもっと軽いのかもしれない。


それでもはっきりと言葉に本音を映すのは

私にはちょっぴり難しくて…


明日には消えてしまう痛みでも

365日は続く痛みのように伝えれば

1週間分ぐらいは伝わってくれるかな。



そうやって素直以上に生きたい。

あなたの生きる音をコピーして

繰り返して再現する

あなたがここに居なくとも

あなたの生きた印をいつも刻んでいた

生きてもない私の心に

いつもあなただけが生きていたの


あなたに会いに逝きたい

大切を亡くした


心臓に穴が空いたように。


世界が終わってしまうんじゃないかというぐらい

私の見ている世界が気持ち悪いぐらい歪んでいる。


でも地球は回っている

みんな生きている


私の心臓の穴も誰にも見えないまま


私も生きている



寂しくて、

君に会いたい

あなたがかけた魔法も

もう呪いに化けているの。

あなたはきっとこの呪いを解く方法も

私の顔も思い出せない。

いいや、思い出そうとしない。

そして、私はもうあなたの顔を

はっきりと思い浮かべることが出来ない


もうなにも思い出せないのよ。