寒戻り花の蕾も待ち侘びる眠気眼が花咲く時を


春暁が僕を起こすまで、もう一度、温もるこの手を握っててほしい


もう１杯アプリコットフィズ奢ってよ。この一瞬が醒めちゃう前に。


題目「夢が醒める前に」

春、嵐、仄暗い部屋、ひとりきり。高鳴る胸だけ息をしている


題目「胸が高鳴る」

もし明日が爆発したって泣かないよ。今よりたぶん良くなるだろうし。

泣かないよって強がる君は水仙に似てる、綺麗で毒を持ってる。


「泣かないよ」

大人ってもっと強いと思ってた。大人になるたび怖がりになる。


題目「怖がり」

年の瀬は双子に溢れる星を観る。それまで一緒に、一緒に生きる。

明星の溜息漏れる春霞　咲く花星もそっと溢れる


題目「星が溢れる」