題:海へ
あなたの海は何色ですか。
みんなが知っているのは青だよね。
でも自分の中にある感情の海では
何色になるか想像してみてよ。
感情だから、その時によって変わると思う。
死ぬ時は何色だろう。
愛で溢れて死んでいきたい。
ピンク色かな。
あなたが死ぬ時は何色だろうね。
あなたもピンクがいい?
それとも青色?
とりあえず私は、死ぬ時ピンク色の広い海へ行けるように
頑張ってみるよ。
あなたも頑張ってね。
題:裏返し
登場人物
・私(優奈)・彼氏(樹)
私)ねぇー!
樹)んー?
私)靴下!またじゃーん!裏返しのまま入れないでよー
樹)あー、ごめんて
私)次やったらお詫びにアイス買ってよ?
樹)おっけ任せろ✨
私)嫌じゃないの?ww
樹)嫌なわけないじゃん!優奈にプレゼントできるからね!
私)プレゼントじゃなくてお詫びの品ね?
樹)俺はプレゼントとして買うからいいのーー
私)はいはいwてか次やらないでね?
樹)んー、気をつけるっ
私)よーし任せだぞ!
樹)かしこまりっ!
次の日
私)……樹?( ^꒳^ )
樹)…あ、ごめん| ॑꒳ ॑)
私)靴下もだけど服もじゃーん!
樹)まじ?
私)まじwはい、アイス買ってっ!
樹)喜んで❤︎
私)よしっ!行ってこぉい!
樹)はーい行ってくるね!
私)……
樹)どした?
私)私も行く…
樹)wwwうん!一緒に行こー!
私)うん!
樹)ちなみに次もやったらどーなるの✨
私)んーとご飯無しかなー
樹)えー、じゃあ俺ステーキ食べ行くわ
私)え!?それはだめ!!
樹)じゃあ、夜ご飯くださいな|ू・ω・` )
私)負けましたwいいよご飯ありでw
樹)ありがとございますー🫶🏻
私)はいよw
樹)…ねぇ優奈
私)なーに?
樹)俺さー、優奈の事めっちゃ好きだよ
私)なんだよ急にー
樹)言いたくなったから言っただけ!
私)へー私は樹の事めっちゃ大好きなんだけどねー
樹)何それ可愛い
私)可愛くないでーす私も言いたくなったから言っただけだしねー
樹)照れてんだw
私)照れてない!
樹)いや嘘だねw
私)うるさーいw
私の彼は靴下や服を裏返しのまま洗濯機へ入れるけど、
なんだかんだ言って毎日幸せ。
すごく、すごく幸せなんだ。
樹が好き。ずっと好き。この先何があっても、
絶対にずっと好き。
1年経ったある日
樹が深刻な顔で大事な話があると言われた。
樹)……あのさ、言わないといけないことがある。
私)んー?どした?
樹)あのね、俺、
私)うん?
樹)えっと。
私)ゆっくりでいいよ
樹)最近、出かけてくるって言う日多かったじゃん?
私)確かに、多かったかも!
樹)俺、病院に行ってたんだけどさ、
私)え?
樹)俺…余命3ヶ月って言われたんだよね。
私)…樹具合悪かったの?
樹)良いとはいえなかったかな。
私)そーだったんだ。気づけなくてごめん。
樹)気づかれないようにしてたから、謝らないで
私)具合悪いのかなって何回か聞いた時はあったけど、確かに休めばへーきって言って次の日元気な感じだった。それも嘘だった?
樹)うん。ごめん。
私)あと3ヶ月だけなの?
樹)うん。そう言われたよ。
私)そっか。私樹の事誰よりも大好きだよ。
樹)……ありがとう。俺はその倍だけどね。
私)ねぇ、悔いが残らないようにさ、一日一日楽しもうよ。夜寝る時、幸せだなって思いながら毎日寝れるようにしようよ。
樹)うん。そーするよ。俺が死んでも、優奈は死なないでね。絶対に、おばあにちゃんになるまで、
私)…分かったよ。私の彼氏はいつまでも樹だからね。私、ちゃんと樹と結婚するから。だから、タキシード姿の樹の写真を撮っておかないとね!
樹)早めに撮ろうか(*^^*)
私)ずっと一緒だからね!私の事は心配しないで!自分の事を考えてね!私は大丈夫だかr…
樹)そんな事泣きながら言わないでよね
私)泣くつもりはなかったんだけどな。
樹)優奈、あと3ヶ月、たくさんの幸せを感じて生きていこうね。
私)うん( *´꒳`*)
私達は2人でいられる残りの3ヶ月を楽しんだ。
やっぱり樹は靴下や服を裏返しに入れる。
全く直る気がしない。
でも、そんな樹も好きなんだよ。
3ヶ月経ったある日、樹がいきなり倒れた。
この世から去ってしまった。
私はずっと、ずっとないていた。
目がすごく腫れた。
病院から家に戻った。
洗濯を干す力もなかった。
とりあえずその日はずっとベットの上に居た。
樹のものを全部ベットに置いた。
それに囲まれながら涙を流しながら、
私は眠りについた。
いつの間にかお昼になっていた。
洗濯機をもう一度まわした。
終わったから干そうと思い、シワ伸ばしをしていると。
裏返しのものがひとつも無かった。
私はまた泣き崩れていった。
題:鳥のように
鳥のように空を飛びたいとか、
みんな言うよね。
私も言うよ。
𓏸𓏸のようにって羨ましい時に使うでしょ。
でもさ、鳥も人間と変わんないと思う。
主な生活の場所は違うし、
姿だって違う。
服も着ない。
そんな事は見れば分かる。
だけど、考えてみて。
鳥だっていじめに合うよ。
鳥だって残酷だよ。
鳥だって誰かに殺されるよ。
まだまだ同じ所ある。
確かに鳥のような翼があれば、
気持ちよくていいよね。
それは私たちの想像。
翼があるのが羨ましいから、
あったらどーなるかなって、
そーやって考える。
でもわかんないよ?
気持ちくないかも、
筋肉使ってめっちゃ疲れるかも。
そー考えると羨ましいが
少しだけ
薄れていくよね。
結局は自分の利益になることを
羨ましく思うだけなんだよね。
題:さよならを言う前に
「ねぇ、ほんとにもうさよならなの?」
『うん。』
「さようならって言う前にさ、なんかやっと来たいこととかしたい事とかないわけ?」
『あー、
さよならを言う前に
洗濯物を干しておきたい
さよならを言う前に
洗い物をしておきたい
さよならを言う前に
限定コスメを買っておきたい
さよならを言う前に
ディズニーランドに行っておきたい
さよならを言う前に…』
「あのさ、まだあるの?」
『うん。まだあるよ、たくさん』
「そっかぁ。じゃ、さよならはまた今度ね」
『え?』
「こっち見て」
『ん?』
「【また明日】」
『……うん。【また明日】』
題:空模様
あなたから見た空模様は
あなただけのもの。
私から見た空模様は
私だけのもの。
あなたと私だけの空模様にするのも
いいかもね。