魔性の死に様とは得てして惨いものだ。
お前もそうだった。
私に奪われるその時まで笑っていた。
おかげで夢見が悪い。

お題:最初から決まってた

雨風ごときにあの花は折れない。
あれが咲く山は、痺れを切らして手折ろうとした連中の死骸でできている。

お題:嵐が来ようとも

お互い籠越しね。
中にいるのは、どっちかしらね。

お題:鳥かご

他の誰にも教えてないことがたった一つあれば、それでいい。

お題:私だけ

幼き日の私は、今の私を笑うだろうか？
思い出せない。こうなる前の己がまともだったと言えるほど、もう正しさが分からない。

お題:遠い日の記憶