5/2/2024, 3:25:47 PM
あなたの闇色の髪が夜に溶けるのも、太陽の極彩色の光を閉じ込めてきらきら輝くのも好き。
お題:カラフル
5/1/2024, 4:24:52 AM
お前のいる天上を羨ましいとは思わない。
ここに降りて来るたび、お前の光が少しずつ輝きを失っていることを、私は知っているから。
じきにここは地獄ではなくなる。
お題:楽園
4/29/2024, 4:21:12 PM
風が運んだ何かの花びらが女の髪に乗った。
取ってやると、少し恥ずかしそうに微笑んだことまで、何もかもが完璧に出来すぎていることに、もう驚きはない。
お題:風に乗って
4/28/2024, 12:32:50 PM
眠りは、かつてよいものだった。安息を得られて、運が良ければ幸せな夢。
今となっては、あの女のおはようの口付けまでひとっ飛びにさせる、全く落ち着かないものになってしまった。
お題:刹那
4/27/2024, 10:08:39 AM
「見えなくなってるなら、あたしにくれたらいいのにね。ちゃんと大事にできるわ」
「お前なんかに渡っちまったら、すぐ『死んでもいい理由』に変わるだろうに。悍ましい」
「どうしてわかるの?」
「…………」
お題:生きる意味