ピーーーーーーー
ドカーーーーーン
朝方の絶望の中、下を向きながら信号を渡っていた。
大きなクラクション。まさか私に向けてだとは思わなかった。気づいたらやわらかな光のさす天へ、ゆっくりと登っている。
「は、え?マジ?」
一気に目が覚めた。戻りたいと下を見るが、全てのものが天と同じように発光している。
自分の体重がなくなったかのようにだんだんと登っていく。
どんなに手足を動かしても、同じ方向に登っていくだけだ。
突然の出来事に唖然していたら、私が歩いていた横断歩道に救急車が来たのが微かに見えた。そこで気がついたのだ。
「私、死んだ?」
嘘だ。絶対に嘘だ。だが、本当だ。
複雑すぎる心情に息を詰めてるうちに、下の景色は雲に遮られた。周りを見渡すが、宇宙なんてない。360°から、黄色がかったやわらかな光が差し込んだ。地球から何m登ったのだろうか?途方もない距離を進んだことだけはわかった。
目を瞑る。家族や学校、自分の名前。何もかも思い出せない。
目を開けた時には産婦人科の病院の上にいた。そして、私は本能のまま泣き出した。周りの全てのものが、やわらかな光をまとっている。希望に満ちた、新しい人生の始まりだ。
僕はスマホ
みんな鋭い眼差しでいっつも僕を見てくる。
それも、怖いくらいの無表情で。
一体僕を見て何になるの?
一時的な快感に手を伸ばして
気づいたら膨大な時間が溶けている。
この時間に何をしてたの?
何も残ってないから覚えてない。
こんな無駄なことあるか。
僕がいうことでもないけど
もっと有益に時間を使おうぜ、そこの君。
物価は高く高く
税金は高く高く
サイゼリヤは破格破格
子供の要に応えつつ
子供の拗に身を崩し
子供の陽を待ち受ける
子供を良う大人にしまいと
子供に酔うこの私らも
子供の様に生きていた
「子供の『よう』に」
さようなら
嬉しげに挨拶をする
あとは自由時間
今日は遠回りして帰ろうか