【夜明け前】
ある冬のこと
夜明け前に家を出るこの日、
私は白い息を吐きながら駅に向かう
えっと、
電車乗ってバイトに行って、
また片道2時間ほど電車に乗って学校に行って、
それから数駅先の病院に行って、
2時間以上かけて家に戻って、
宿題をして……
今日も長い一日が始まる
その事実に
ふと「死にたいなぁ」と思っている自分に気付く
ある冬の
夜明け前の私の思考
【本気の恋】
私には苦すぎた
貴方が好んでいたブラックコーヒー
好き好んで飲むなら
甘ったるいミルクと砂糖で
溶かして欲しかった
貴方の全てを
細胞が記憶している
忘れたくても、全身が貴方を求めてしまう
貴方を前にすると
理性なんてどっか飛んでいく
どうしようもないくらい貴方が好き
あの時、はじめて愛される事のしんどさを知った
それは呪いのように今も、
これからもずっと私を縛り続ける
本気の恋…
ううん、
人生の中で唯一本気で愛した人
それが ᝰꪑᝰꪑ だった。
【喪失感】
気付いたら涙が出てた
もう枯れたと思っていたのに。
喪失感なんて常にある。
だけど私はそれに蓋をして気付かないふりをする。
だって、気付いてしまったら傷付くでしょう?
もうそうやって生きていく方法しか知らないしね。
これからもまた、喪失感を抱えて生きていくんだな
【世界に一つだけ】
私は最近忘れることが増えた
物も記憶も感情も、どんどん抜け落ちて忘れていく。
その中には忘れちゃいけなかった物まで。
ふと思う、
なんか、とても大事にしていた物があった気がする。
それはどこにでも売っているような量産品ではなく
貴方が私のために作ってくれた、ただ一つの物
でもこの手からすり抜けて落ちてしまった
貴方に対する諦めが大きくなる度に、
なんかさ、
とても大事にしていた物があった気がするんだよね。
世界に一つだけの、貴方からのプレゼントが。
【胸の鼓動】
すごくワクワクする
自分は人生36歳で終了する予定でさ、
36年計画なんて言って人生捨てて生きてんだけど、
それでも制御出来ないくらい
心がワクワクする瞬間ってあるもんだよね
今日もドクドク波打つ私の心臓
すごくワクワクするわ
生きることがワクワクする