「また明日」

夢みたいな1日の終わりに
明日も会えるのなら夢じゃないかも

「透明」

婚活パーティーで出会ったのは
透明感の権化のような女性だった
何者よりも女性らしく、純粋無垢なその人は
私を含めた全員を魅了していた

会場のどこに居ても
圧倒的な存在感で輝いている
何かの間違いだろうか？
隣の披露宴から迷い込んだのだろうか？
サクラにしてはやり過ぎてる

話しかける勇気が無い
でも今話しかけないと一生後悔する気がする

「理想のあなた」

あなたに出会えたのは奇跡としか思えない
理想の人なんて想像上の幻想であるはずだったのに
現実を疑うぐらいあなたは理想そのものだから

どれだけあなたの存在に助けられて感謝しているのか
私の歓喜の熱が少しでも伝われば良いのに
想いを伝えても1ミリも理解してくれないあなたが大好きです

「突然の別れ」

JAXAの発表がニュースで流れた
「確認されていた遠くの天体が観測出来なくなっている」
当時は話題になったのだが
メディアも取り上げなくなって
誰も関心を持たなくなっていた

しかし、しばらくした頃
再び話題はぶり返した
ある活動家が拡散した記事によると
ビックバンで膨張するように広がった宇宙が
泡を弾くように消失しているらしい
しかもそのスピードは光よりも速く
遠くの星が飲み込まれていると

光より速いなんて想像も出来ない
消失に飲み込まれるとどうなるのだろう
地球もいずれ飲み込まれるのだろうか
巷では不安の声が聞こえている

私は夜空を見上げた
そういえば星が少なくなったな

「恋物語」


語り継がれるものでは無いけど
私にとっては壮大な物語だから