1年後
それは近くて遠い未来だ
自分はどうなっているのだろう
そんな想像に心を弾ませる
でも
そんな想像はお門違いだ
1年後も生きていられるだなんて
図々しい話だ
そんな保証はどこにも無いのだから
もしかしたらこの1秒後
1分後
1時間後
もう生きていないのかもしれないのだから
何があるかなんてわかったものでは無い
そんな事を考える必要も無い
その時が来るのを
待つのみなのだから

優しくしないで
期待しちゃうでしょ
期待したくないよ
どうせ裏切るくせに
裏切るくらいなら
初めから期待なんて
させないで欲しかった

過ぎ去った日々
残されていったのは僕だけ
行かないで
何度叫んでも皆には聞こえてくれないんだ
空が離れていく
声が遠のく
地面が、近づい

君は今気づいてしまったのか。
今気づくなんて、運が悪い人だ。
僕も、気づいた時には遅かった。
きらめく空は離れていった。
固く閉ざされた地が、無意味に近づいた。

見えるもの、見えないもの。
それらを分ける必要などない。
自分が正しいことを証明することが出来ないように、
自分が間違っていることも証明は不可能である。
みんなの見ている世界は、どんな世界なのだろうか。
もしかしたら、自分とは違うものが
見えているのかも知れない。
多数派を尊重するのはやめにしないか。
多数派がみているものを基準にするから
真実を、真を、世界を見間違えるのだ。