どれだけ無視されようと、どれだけ怒鳴られようと、あなたたちを嫌いになれなかった。
あなたたちに抱きしめてほしくて、話を聞いてほしくて、いい子であろうとした。
苦しくて、つらくて、泣け叫びたくても、必死に我慢した。
心を殺して笑顔を張り付けた。
でも、もう疲れちゃった。
だから、今日私はさよならする。
あなたたちに愛されたいと願い続ける幼い私に。
#手放す勇気
優しすぎるがために全てを隠してしまう、哀れな光。
どれだけ裏切られようとも信じ続けるあの子の光。
誰かあの子の光に気づいて。
優しく、無垢で、美しいあの光に。
私は見守るしかできないから。
どうかお願い、あの子がすべてを諦めてしまう前に。
#光輝け、暗闇で
ただ君だけが私の光だったんだ。
君と出会うまでは、ただ生きることがどうしようもなく苦しかったんだ。
君と出会って、初めて明日が待ち遠しかったんだ。
君と会う日までもう少し頑張ってみようと思ったんだ。
君に会えるのなら、ただなんとなく生きていようと思えたんだ。
#ただ君だけ
木漏れ日の揺れる道をあなたと手を繋いで歩く。
お互いシワが増えましたねと笑いながら。
ふと幼い頃の私たちの姿がまぶたに浮かぶ。
転んで泣く私の手を引き慰めるあなたの姿が。
幼い頃から今までずっとあなたと共に歩んできた。
楽しいことばかりではなかった。
辛く苦しいときもあった。
でも、あなたと共に歩み過ごした人生はとても美しく、幸せなものでした。
かけがえのない日々をくれたあなたを愛しています。
#木漏れ日
手紙を開くと、そこには私を想うあなたの言葉が溢れている。
近くにいたのに、あなたとの距離は遠かった。
あなたの中に私はいるのか、ずっと不安だった。
きっと離れなければきっと分からなかった。
少し右肩上がりの文字が並ぶあなたの手紙。
既読なんて付かないし、時間もかかる。
でも、一番あったかい気がする。
#手紙を開くと