声が枯れるまで泣き叫んだあの日。
これからも人生が続くことが恐ろしくてたまらなかった。絶望しかなかった。死にたいという言葉が頭に浮かんで消えなかった。
あの日の私に伝えたい。
恐怖と絶望しかなかった日々を生き延びてくれてありがとう。あなたが死を選択せずに生きてくれたから、私は幸せにたどり着けたよ。
学校に行けなくたって大丈夫。勉強が遅れてたって大丈夫。あなたは努力が足りないって自分を責めるけど、あなたは充分頑張ってる。そんなに自分を責めずに気楽に生きて。幸せは必ずやってくるから。その時までもう少し待っててね。
#声が枯れるまで
-始まりはいつもあっけないものだ。
学校からの帰り道、一枚のポスターが目に飛び込んできた。近くの美術館で行われている写真展のポスター。何に惹かれたのかは今となっても分からない。ただ心躍る感覚だった。
あの瞬間がなければ、今ここに私はいないだろう。
あの出会いが私の人生のスタート地点だった。
#始まりはいつも
ほんの少しのすれ違いが大きな亀裂を生む。
そうなることを知っていれば、もっとあなたを知る努力をしたのに。
あなたは、やるせない気持ちと消えない傷を私に残していった。あなたのかけらが消えるまで、どれくらいの時が必要だろうか。
#すれ違い
こんなにも青く澄み渡った空をあなたと二人で眺められたなら、私はどんなに幸せだろうか。
#秋晴れ
-あの優しい声が私の生きる希望だった。
あなたが私に声をかけてくれたから、私の話に耳を傾けてくれたから、私はあの地獄を生き延びられた。他の誰かじゃなく、あなたであることに意味があった。
あなたに構ってもらいたくて困らせるようなこともした。あなたなら私を見捨てないって信じてたから。
絶対に叶うことのない想いを胸に秘め、最後の挨拶を交わしたあの日からもう5年。あなたが忘れたくても忘れられない。
#忘れたくても忘れられない