最後の再会は電車の中だった
だから私は勝算のない期待をして乗客の顔を見る

あの人はいないだろうか

そして今日も傷つかないまま期待を裏切られる

あの人は今の私を見たらきっと美人だと驚く
それほどの月日が流れた


同じ制服を着てとてつもなく狭い世界の話をしながら
今の私よりも拙く醜く恥晒しな自分が
今の私よりもたくさん笑っていた



【過ぎ去った日々】

カフェに行って
外食をして
湯船に浸かって

普段慎ましく生きている私にとっては
これがたまの贅沢というもの

これを贅沢と思える自分が割と好きだ

疲れた今日はコンビニでお酒を買って帰ろうかな
そして自分をいたわって
また明日のために



【たまには】

お金で便利さを買っている。
便利さを手放したくなるときがある。

どこまで遠くへ行けるだろうか。
何も持たずに自分の足だけで出かけたら
知らない街にたどり着けるだろうか。



【遠くの街へ】

逃げてもいいと思う。
でもどこかで必ず回収すること。

逃げるだけじゃ、避けるだけじゃ
向き合わなければ
結局自分が不幸になる。

反面教師になりたくないだろう。
向き合えるとき、いつか必ず向き合いなさい。



【現実逃避】

もう！そんなテーマもってこないでよ！

今何してるのかな？
仕事は何してるのかな？
結婚とかしてるのかな？
幸せかな？

幸せでいてほしいな。
もし死んでるならお墓参りくらい行きたいな。

また会いたいな。
でも会って幻滅したくないから会いたくないな。

運命が私を貴方の元へ連れていってくれないかな。


こんな情報社会に貴方の今が分からないなんて。
そんな偶然いらないのにな。



【君は今】