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私は過去の私に手紙は書かない。




【10年後の私から届いた手紙】

買ったチョコを自分で食べた

大丈夫。そんなの、
明日にはまた普通のことになる。



【バレンタイン】

未来の私よ、
私が成長するのを待ってて！

あなたが未来の私なら、
私はそこまで行き着くことができると保証されている。
誇れる私になれる。
安心して向かうことができるから。

誰のためでもない、自分のために、
ただ自分に満足できるように。

自分を殺す口実を作らないように
あなたになりにいく。



【待ってて】

はっきり後悔したと自覚したのは何年前だろう

あのときはまだ、"二度とない"ってことが、
そう思う日が来るなんてこと
考えなくていいくらい、若かった

次があると思っていたわけじゃないけど、
あれが最後だとも思わなかった

ねぇ、なんて残酷な思い出を私によこしたの
神社の前なんて、ちょっとときめくようなシチュエーションで

私にも口を開く時間を与えてほしかった



もう歳をとってしまった
もう二度と伝えられない


「あなたが好きだった」と




【伝えたい】

この場所で
私と幸せになって
覚悟を決めて
私を離さないで

この場所で
私達出会ってしまったんだから
もう覚悟を決めて
貴方の骨を埋める場所はここにして


【この場所で】