「だから、一人でいたい」
僕がいると悲しい顔になるから、
僕がそばにいると泣きそうな顔になるから、
僕が話しかけると辛い顔になるから、
僕と目が合うと申し訳なさそうな顔して逃げ出してしまうから、
僕は一人でいた方がいいんだ。
「嵐が来ようとも」
たとえ嵐が来ようとも、僕は時には武器に、時には良薬にもなる言葉を思いのままに紡いでいく。
たとえそれが嵐の前の静けさだとしても、僕は言葉を紡ぎだす。
それが嵐に立ち向かう人の力になれるようにと願って
「お祭り」
夏の夜空に咲く花は一瞬で散ってしまうけれど、心の中で今も色褪せることなく華やかに咲き誇っている。
年々賑やかになる花園を「綺麗だね」というあの人は何て名前だったか未だに思い出せない。
「貴方は、何て言うの?」
『僕?僕は、スカビオサ。君は僕のこと忘れたんだ』
スカビオサ:私は全てを失った
「神様が舞い降りてきてこう言った」
神様が舞い降りた時、僕をまっすぐ見つめてこう言ったんだ。
「生きる屍の貴方に未練はないのか」と。
死んだも同然の僕に未練?あるわけないだろ。
でも、こんな僕にやり残したことがあるならば、
『ありがとう』
って木漏れ日みたいに暖かくて優しかったあの人に言えなかったことだけかな。
もう、この世界にはいないけど。
「誰かのためになるならば」
僕は誰かのためになるならば自分を犠牲にしても構わないと言える人ではない。
家族や友達もそうだけど、見知らぬ誰かに自分を犠牲にするなんてごめんだ。
だってさ、みんながそんなことし続けたらみんなの心も体もきっと疲れちゃうでしょ。
僕は、みんながボロボロになるまで疲れるのを望んでないし、みんなも僕が一人で傷ついて苦しくても「大丈夫|」ていうのを望んでないっ伝えてくれたんだ。
だから、誰かのためになるならば自分を犠牲にしても構わないじゃなくて、誰かと一緒に頑張って、時には癒されて、時には傷ついて、時には無茶して笑い合える関係になりたいって思う。