どんどん遠くなる記憶
それでも
あなたがいつも
隣にいてくれた事実は
消えていかない と
時間と共に
かすれてしまうのだろうけど
それでも頭の何処かに残る記憶
生まれ変わって
姿が変わったとしても
また1から出会い育んで行きたい
あなただからこそ そう思う
ここではない、どこかで
必ず私の居場所があると
ずっと信じて来た
西へ西へ
下り下って行ったけど
結局私の居場所なんて
どこにもなかった
傷つき傷つけ
途方もない長い旅で得られたこと
つまらないと思っていた
何もない日常こそが
何より幸せで大切なことなのだと
人からどう見られるかなんて
関係なくて
自分を大切にしていると思っていた
そんな行動、言動は
何より自分を傷つけてきたんだ
どこかで、ではなく
遠回りして来たけど
ここが何より心地の良い
大切な居場所
日の昇る場所へ帰って来たよ
この頃耳が遠くなって
なかなか意思疎通が難しく
なったけど
おかしな言動までも
増えて来たけど
昔むかしから針仕事が好きで
手先だけは器用で
職人だなぁと
いつもそれだけは尊敬してたよ
子育てにはそこまで器用な人では
なかったから
かなり衝突もして来たし
いまだに関係性は変わらないけど
そんな人の子供として
選んで生まれてきたのも
私自身なんだよな
今思えば
なんであんなに嫌いだったのかなぁ
なんて
私も年とったんだよな
照れくさくて言葉にはできないけど
赤信号で
3歳くらいの男の子と母親が
嬉しそうにハグしてるのを見た時
熱いものが込み上げて来たんだ
忘れてはいけない
近くて遠い日
あの頃は確かに幸せで
あっという間に過ぎて行った日々
今も変わらない
大切な大切な思い
愛することを教えてくれた
かけがえのない宝物
心の中では
色々な思いが湧き上がって
何が本心なのか
整理しきれないでいる
いい自分と悪い自分
今もどう生きていくのが
正しいことで
楽しいことなのか
正しいことが楽しいわけではなく
楽しいことが正しいわけではない
言いたいことを言えない苦痛
正しい言葉でも誰かを傷つける
事には違いない
そうなりたい訳でもない