《何でもないフリ》
君があの子の話をする時
平気なフリをするのは
とっても辛くて惨めなの
《仲間》
5人で仲間だと思ってたんだよね
厳しい練習を耐え
同じ目標に向かって頑張ってきた
引退してからも5人で遊んでいたし
卒業後も会ってた
最初は5人で会ってたの
5人で食べ放題に行って
1人はその後予定があるからってばいばいして
4人で電車乗ったの
駅に着いた時みんなが私に
「ばいばい」
って言ったから
ああ解散なんだなって思って帰ったの
3人で遊んでるストーリーがあがってた
私邪魔だったのかな
お家で1人で泣いた
仲間って思ってたのは私だけだったのかな
《ありがとう、ごめんね》
今年の秋を一緒に過ごしてくれてありがとう
好きになってしまってごめんなさい
《部屋の片隅で》
今日は学校を休みました
学校で嫌なことがあるわけではありません
強いて言うなら嫌いな英語が2時間ある
それくらいです。
でも行く気になれなかった
なんとなく休みたい気分だった
外に出るのが億劫で
ベッドでぬくぬくしてたくて
部屋の片隅で1人考え事をしていました
私が考えることなんて1つしかありません
君のことです
そうだ、君のことを考えたかったから
休んだんだ。行く気になれなかったんだ。
君は今何してるのかなとか
君とあの子はどうなったんだろうとか
君は最近カラオケ行ってるのかとか
君のあのテストの結果はどうなったんだろうとか
くだらなくて私が考えてもどうしようもないことを
部屋の片隅でずっと考えているのです
《逆さま》
今まで人の歌で泣いたことなんてなかった
それなのに君の歌は涙が出てくる
今まで誰かが亡くなった話を聞いても何も感じなかった
君の親友が亡くなった話は涙が溢れて止まらなくなる
今まで休日に人と会うのは面倒くさと思っていた
君とは化粧してお洒落した休日に会いたいと思う
今までは昭和歌謡が好きだった
君の好きな邦ロックばっかり聴くようになった
今まではミステリー小説しか読まなかった
君の好きな漫画を読むようになった
今までの自分とは逆さまの自分を
君と出会って初めて知ったんだ
だから君にはありがとうを伝えなければいけない
私の世界を広げてくれてありがとう