やるせない気持ち、ってなんだろう

初夏あたりから夜な夜な
「悲しい悲しい」
「つらいつらい」
「しんどいしんどい」
「✕✕✕✕✕✕✕」
を頭の中で繰り返している

これをやるせないと言うのだろうか
これも本厄のせいだろうか

夏が終われば元気出す
言うだけタダですから

2006年度　コンクール課題曲Ⅳ
『海へ…吹奏楽の為に』

上手く説明できないけれど
曲の雰囲気が本当に、海そのものだった
どこまでも広がる真っ青な海原に白い船
その上をカモメが飛んでいる
そんな光景が浮かぶようだった


しかし母校でこれが選曲されることはなかった
指導者曰く
「お前らフルートが下手すぎるからこの曲は駄目だ」
「フルートがこの部の中で一番下手だ」

あの部活にいい思い出なんて微塵もない
でも、曲だけは大好きだった

心から敬愛していた人に
いつしか嫉妬の念を抱くようになった

あの才能が羨ましい
友人に恵まれていて羨ましい
それがどうにも妬ましい

子供の頃はたまに、空を飛ぶ夢を見た


高く飛び上がるにはコツがいる
まずはあえて、少し下降してから
勢いをつけて上昇するとよく飛べた


鳥のように？
いや、６４の羽マリオのように

さよならも言えないまま
お別れなんてしたくなかった

十年以上前の片想い
それ以降もいくつか恋はしたのに

あの人のことだけ、いつまでも忘れられない