【澄んだ瞳】

いつも無邪気に笑っている君は、

時々吸い込まれそうになる目をする。

それは覚悟を決めたときだけにする目。

そんな君の澄んだ瞳に虜になってしまうのは、

僕が君を好いているからだろうか。

【嵐が来ようとも】

今日は天気が悪い。

こういう日はきっと君から連絡が来る。

ﾋﾟﾛﾝｯ

ほら、さっそく君から連絡が来た。

「…九州に台風が直撃し、」

そんなニュースを聞きながら君のために準備する。

例え嵐が来ようとも君のためなら、

すぐに向かってしまうだろう。

【お祭り】

ﾋｭｰｰｰｰﾄﾞﾝ！

「きれい…((ﾎﾞｿｯ」

一人暮らしのアパートから見える花火をひとり

寂しく眺める。

あの人と見たかった花火をベランダで見る。恋人が

いるあの人と2人で行くことはできない。

女の私とは行けない。そう分かってはいるけど。

それでも、私は貴方とお祭りに行って花火を見た

かった。

【誰かのためになるならば】

「いいよ」

今日も断れなかった。黒板消し、掃除担当、など

ぜんぶ断れずにやってしまう。

それでも、誰かのためになるならいいか。と思って

今日もまた生きていく。

【鳥かご】

「私だけのあなたにならないかなぁ…」

外で友達と遊ぶあなたを見つめて呟いた。

鳥かごの中のトリのようにしたいと思ってしまうほど魅力的なあなた。