カーテン
通っていた小学校は、明治の学校制度が始まった頃からある学校で、三年生迄、木造校舎だった…体育館も無く、木造の講堂で、壁には、郷土の偉人の肖像が飾られていた…
その講堂では、映画会と、簡単な音楽会があり、毎回、黒いカーテンが引かれていた…カーテンは、所々穴開きで、生地も薄くなっていて、陽射しが溢れていた…冬の寒い時は、そのカーテンにくるまっていた…かび臭くて、埃っぽいカーテンだったけれど、何となく居心地の良いカーテンだった…
高学年になる頃には、取り壊されて、体育館に変わったけれど、あの、古臭いカーテンが、何気に、恋しいと思いながら…
涙の理由
何故だろう…涙が止まらない…ずっと我慢していたのに、一度出てしまうと止まらない事に気付いた…
こんなに、涙流すなんて、何年振りだろう…大人になって、だいぶ経つのに、子供みたいで、恥ずかしい…でも、急な理由で、あなたと会えなくなった…別に、さよならでも、長く会えない訳でも無いけれど…
会えない時間が、少しでも延びることが、こんなに辛いなんて、思ってもみなくて…あなたと逢いたい…あなたに、触れていたい…あなたと、少しでも長く、同じ時間を過ごしたい…
ココロオドル
気が付くと、心が、動かなくなっている…花をみても、四季の移ろいをみても、何もかもが、虚ろに見える…秋の澄んだ空も、風に靡く稲穂も、可憐な秋桜も、鮮やかで美しく見えるのに…
目に映る景色は、美麗なのに、心は、灰色の儘、霞んでいる…日の入りが、目に見えて、早くなっている所為なのか…沈み込んだ気持は…
束の間の休息
社畜…そんな言葉が当てはまる様な毎日…朝から夜まで、馬車馬の様に、仕事に追われて…
たまの休日は、惰眠の一日で、部屋は、荒れ放題…でも、疲れ果てた身体には、判っていても、何も出来ない…コンビニ弁当とカップ麺の繰り返しで、キッチンも、もう手が付けられない…
せめてもの救いは、休日の夜のお風呂…普段はシャワーだけれど、休日だけの小さな贅沢…入浴剤を入れて、ゆっくり湯船に入る…殆ど、うつらうつらしていて、気が付くと、1時間過ぎている…
その細やかな休息が、明日からの力になっている…
力を込めて
君の為に頑張りたい…そう心に誓って、今日を迎えた…
今迄、何かと言い訳し乍ら、投げ出してきた…潔くでは無く、ただの、現実逃避…運や、他人の所為にしていたけれど…
何時も、目立たないけれど、支えてくれた君が、教えてくれた…
最初から、出来る人なんていない…出来ることから、積み重ねて、他人と競うのではなく、自分との闘い…その為に、あなたを応援しているからね…
結果も、大事だけれど、何よりも、君へ捧げたいから…