秋恋
一年で、秋が一番好き。
美味しい食べ物でもなく、
綺麗な紅葉でもなく、
おしゃれが楽しめるからでもなく、
芸術の秋でもない。
戸建ての家、窓を全部開ければ、
風が通って行く。
秋ならではの快適さ。
だから、秋が好きなの。
春は?
スギ花粉が邪魔します!
秋なら、大丈夫。
家で楽しむ秋風は、細やかな楽しみ。
わたしの秋恋。
大事にしたい
うとうと、二度寝してしまった朝
パットメセニーの
繊細なギターの音色が、
夢の中に聴こえてきた
あぁ、素敵な音色
そう思ったら目が覚めた
隣の部屋で鳴っている、
パットメセニーだった
素敵な音楽が、素敵と思える感性
無くならないで欲しい
きざな奴と思われてもいい
本当に、
大事にしたい
時間よ止まれ
50才を過ぎたころ、満開の桜並木を車で通っていた時、
何回この桜を見られるか、と思った。
60才を過ぎた近頃、やり残したいろいろを思い、この先それを成せるか
と思い愚ねる。
ずっと人生が続けばと思う。
そんな、欲深い自分がいる。
時間よ止まれ!
そう!時間よ止まれ!
でも、止まらなくていい!
時間は有限
だから、必死になるの!
夜景
わたしにとって、思い出深い夜景
それは、心の中にある一枚の写真よう
育った町の中心に、小高い城跡があった。
そこからの夜景は、
今でも心の中に残っている
隣町の飛行場、
町外れを流れる大きな河川、
そして田舎町の町灯り
懐かしい心の中にある、夜景
死ぬまでに、もう一度
あの丘から見てみたい
花畑
ずいぶん前の事だが、住んでいた家の隣は空き地だった。
結構な広さで、耕作放棄地のようだ。所々に畝の名残があり、筋になっている。
立ち入り禁止の看板もなく、柵もなかった。車の通らない散歩コースに、その空き地はもってこい。
歩き始めた子供とよく散歩した。
春になると、シロツメクサが咲いた。
今どき、広い空き地が出入り自由でシロツメクサが咲いている、等といつたのどかな風景はない。
のどかだったあの頃、あれはシロツメクサの花畑、と今になり思った。