刻の逆鉾
罪から引き裂かれし躰
渦巻くは 辿る足跡
哀しみが誘うのは
私の罪・・・
囁く声の表裏
微睡みの眩暈
触れる傷みは
偽善に換わり
定め映し出す
虚礼の十字線
此の身焼かれて
孤高の孤独に彷徨う・・・
罪から引き裂かれし躰
渦巻くは 辿る足跡
哀しみが誘うのは
私の罪・・・
生から産まれ堕ちた躰
纏わるは 血潮の海
苦しみが嗤うのは
私の死・・・
戻れないならば・・・
Nerr
満たされないから
満たそうとし
失いと秤を掛けて
孤独が纏わり
締め付けられた…
求められないから
求めるが故に
自我を殺め続けて
狂しい傷みに
刻み付けられた…
上手く嗤えないから
哀しみが積り
上手く演じないから
切なさの雫は
「堕チテ ヒビ割レタ…」
崩壊の連鎖
鎖錠の想鬱
悲哀の現冷
冷焉の虚幻
心黎の永悠
悠罪の在概
サァ… 共ニ…
螺律境
愛された痛み
愛されない孤独
愛しさに啼き
私を忘れさせた…
刻まれた傷み
刻まれ過ぎた在
刻まれる嘆き
私は壊されてく…
静かに加速し
巡らます絲
繰り返す想律
廻るは螺旋
愛された痛み
愛されない孤独
愛しさに啼き
私を忘れさせた…
刻まれた傷み
刻まれ過ぎた在
刻まれる嘆き
私は壊されてく…
「残サレタノハ私ノ…」
愁月
遮る闇に
光放ち
翳る刻に
煌めき
哀しげに嗤い
儚げに覗かせ
美しさと切なさの
混じり合う
美麗の神秘
煌やかせた月宵は
何を見つめ
雫を堕とし
鮮やかに縁取る…?
幾千の刻の中で
幾億の星の中で
触れられそうで
手を翳して掌に
遙か彼方
口付け交わして
刹那風に吹かれ
夢現の終わりを
何時迄も輝かせ
「刻ト共ニ…」
時雨桜
時雨桜 宵の月
風に吹かれ
舞い上がれ
時雨桜 散り光
私と共に・・・
鮮やかに華咲かせ
美しく切なく
艶やかな白い華弁
魅せられ儚く
ひらり ひらり
散り堕ちて
一時の夢現は
はらり はらり
散り吹かれ
哀しみの桜華
又 逢える日迄・・・
時雨桜 宵の月
風に吹かれ
舞い上がれ
時雨桜 散り光
私と共に・・・
時雨桜 時定め
咲かる夢に
涙して魅て
時雨桜 凛の死
私も逝く・・・ 桜・・・