涯の彼方
求めし光は
優しさの羽根に
風が囁いた・・・
夢の涯には
哀しみの囚われ
奏で雫溢れ・・・
繋がれし鎖砕け
囚われた世の理
刻離れ自由の天
高く遥か遠くに
翼羽ばたかせ
舞い散る羽根の
記憶残し
消せ無い程・・・
色褪せ無い程・・・
新たなる刻に
届く様に響かせ
祈り故に
薄れ無い程・・・
哀しま無い程・・・
何時でも
何時でも
魅せられる程・・・
永遠に・・・
麗華樹
鮮やかに咲くわ
愛しき華弁
樹の麓ヘ
艶やかに咲うわ
恋しき華弁
麗の世ヘ
愛サレル様ニ 何時モ…
死に染り
息吹かせた
最後の一片には
照らす美
揺らめいた
風と香る戯れに
涙動ノ彼方ニ 流サレ…
祈りの謳聲
包まれながら
微睡みと宵
出逢う夢現
戻れやしない
咲情の幻影
届く筈は哭くて…
静かに散り逝く…
Herstellung von Glas
紅黒い焔を纏い
在るべき器に
私の値を堕とし
満ち溢れてく迄
息を殺め静に
刻が動き始めめ
幾千 流醒
覚像 幾憶
入れ替わりとの
分裂する自表裏
凍て付かせの瞳
瞼は開き始めて
「哭クシタ 記憶ガ 廻ル…」
高揚の喜びと哀しみ
交差した十字の死絲
快楽との破滅に
創造の痛みの慈しみ
回廊する思考の意図
美しみの残華は
「誰ガ望ンダノ…?」
刻の逆鉾
罪から引き裂かれし躰
渦巻くは 辿る足跡
哀しみが誘うのは
私の罪・・・
囁く声の表裏
微睡みの眩暈
触れる傷みは
偽善に換わり
定め映し出す
虚礼の十字線
此の身焼かれて
孤高の孤独に彷徨う・・・
罪から引き裂かれし躰
渦巻くは 辿る足跡
哀しみが誘うのは
私の罪・・・
生から産まれ堕ちた躰
纏わるは 血潮の海
苦しみが嗤うのは
私の死・・・
戻れないならば・・・
Blut auf Glas
透き通る器
秤に掛け
朱雫流し 刻み廻り
虚像との残像…
孤高を纏い
裂いた聲
叶わぬ望み
哀しげな薄笑み
足跡が傷み
想い馳せ
届かぬ祈り
色褪せてく陽炎
「在ルベキ 其ノ願イ…」
透き通る器
秤に掛け
朱雫流し 刻み廻り
虚像との残像…
儚げに煌き
瞳に映し
瞼閉じて 描き彩り
虚像との幻像…
「静カニ破片ハ…」