悲愴苦
失い得た
孤独と言う籠
見据えた
自由と言う匣
「選ンダ 私ノ世界・・・」
築き触れ
息吹かせた歪
魅創した
割れた破片聲
「狂ッタ 私ノ空間・・・」
どうして私は
此処に居て 生きて
視て泣いて居るの・・・?
どうして私が
何故か居た 逝きて
器は雫が溢れてる・・・?
何処に
私ト言う存在が・・・
冷たい
世界の中で居た・・・
「時が・・・」
無虚秩
何も無い空間で
鼓動だけ響き
私は 聲も視界も
「失う・・・」
無駄な感情は毒
思考書き換え
私は 深く閉ざし
「薄れ・・・」
下らない 興醒めた
世界の流れは
息苦しく 腐蝕した
廻り繰り返す
「濁リ 堕チル・・・」
望む意味の儚さに
荒み視る
非情の上辺の姿
殺伐に描いた愚か
終連の時
無感に支配する
孤独に纏い
孤独を愛し
「孤独ト 共ニ・・」
Herstellung von Glas
紅黒い焔を纏い
在るべき器に
私の値を堕とし
満ち溢れてく迄
息を殺め静に
刻が動き始めめ
幾千 流醒
覚像 幾憶
入れ替わりとの
分裂する自表裏
凍て付かせの瞳
瞼は開き始めて
「哭クシタ 記憶ガ 廻ル…」
高揚の喜びと哀しみ
交差した十字の死絲
快楽との破滅に
創造の痛みの慈しみ
回廊する思考の意図
美しみの残華は
「誰ガ望ンダノ…?」
虚廃
薄れ消え逝く
記憶視つめ
孤を描いた日々
儚い息吹きに
響かせた聲
時の掛け橋へと
刹那に刻み
夢魅せられて
遥か彷徨い
全て糧と棄て
残したのは
「私ノ 苦境想・・・」
縁取られた彼方
哀しみと引き換え
選ぶ私には もう・・・
囚われた意味に
気付いた失いの音
奏で私だけ そう・・・
「取リ止メノ無イ 壊レタ・・・」
魅せられた・・・
朱涙果
締め付ける想い
叶わなき謳響かせ
木々は揺れては
掻き消しては逝く
影は残されては
一時の刻んだ物語
哀しき風が嗤い
傷みを縛り付ける
何故こんなにも
何故此処に居て
雫堕としたの…?
望むが故に遠く
儚さと知りながら
祈り続けて
冷たき雨に濡れ
交わらない様にと
拒み続けて
軈て私の器は
散り崩れて
何も哭くなるから…