あなたが去ってから
何年が経っただろう
いまだに心は
立ち止まったままで
ふと我に返っては
過ぎた日を想ってしまう
もう無理なんだって
分かっていても
受け入れられない
あなたがいないなんて
考えたくもなかった
なのにどうして
あなたはわたしひとり
置いていったの
戻れないのに
またふらっと戻れる気がして
ねぇあなたの笑顔が見たいな
あなたの声が聞きたい
あなたの笑い声が聞きたい
ずっと忘れることなど
できやしないんだよ
幼い頃はよく
空き地に立って
オリオン座を見上げた
今では懐かしい
思い出になった
星座はいつも
私の心を震わせた
はじめの頃は
特別好きだった
わけではないけど
父がよく
見に行こうと
誘って来たから
見に行くようになった
現在住んでいる
この地域は
星などほとんど見えないから
幼いあの頃へ戻りたいと
今になって思う
いつか星が降る丘へ行きたい
星が降る町に住みたい
ブリキのチョウが
ひらひら舞う
ここは真夜中の
小さな遊園地
カラフルなうさぎが
こちらへやって来て
僕たちと踊りませんか?と
声をかける
私は思わず
はい!と答えた
真夜中のダンス
空からスポットライト
月が挨拶をしに来て
私にささやかなキスをくれた
ときめく心を
優しく包んでくれた
森の木々たちは
いまどうしているのだろう
一度きりの
真夜中の夢
都会の雑踏
信号待ちしている
人々の影と
行き交う車
あなたの住む街は
ここよりも
もっと都会
あぁ
あなたにまた
巡り会えたらなぁ
一晩でもいい
一瞬でもいい
この胸のうずきが
感情を駆り立てる
あなたに再び
会いたいと。
あなたに会いたい
月日が流れるたび
強くなってゆく想い
あなたのいる街へと
この想いが届きますように
なんて
奇跡をもう一度
いや、何度でも
月を見上げて願う
大好きだよって
何度でも伝えたい
温かな背中に触れたい
醜い野望ばかりが
溢れ出てくる
こんなわたしを
あなたは笑うかな
それでもいいの
ただ一緒に
時を過ごしたかっただけ
それだけだよ