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11/27/2022, 12:28:01 PM

あの頃の私はバカだったな。
未読スルーなんて当たり前で、悪びれもなく遅刻してきては、財布を忘れてきた演技をして、私に会計をさせる_そんなロクでもない男を好きだなんて。

彼といる時は楽だった。だけど、楽しくはなかった。だから、長くは続かなかった。彼も、私と居て楽しかったかな_なんて、別れたあとにグルグル考えてしまうのは、今日の天気がどしゃ降りの雨だからに違いない。生憎、手元に傘はないので、近くのコンビニに寄り、いつも買うスパゲッティと傘を購入した。冷たい身体を早く温めたくて、少し早歩きで家に向かった。「ただいま…」前までなら「おかえり」と言ってくれる人が居たから、返ってくる静寂さは未だ慣れないでいる。早急にお湯を沸かし、お風呂に入った。珍しく、42度に設定した。今までなら40度もなかった温度。私の生活はすっかりあの男によって染まっていた「なんで…あいつのことばっか考えるんだ……私」別れようと告げたのは私だし、日付だって2ヶ月は過ぎた_のに。シャワーの音も小さく感じる程、私はあいつの事を思い出している。

お風呂から上がり、髪を乾かすのはめんどくさかったので、今日は後回しだ。「今、何時だ」チラリと時計の針を見ると、時刻は19時になろうとしていた。今日は、あまりお腹に食を入れていないことに気づいて、先程買ってきたスパゲッティを取り出した。もう冷たいままでも良いやと思い、温めず咀嚼した。あぁ、バカだな_本当に。電子レンジでチンすれば温まるような愛を欲しがってたなんて。



愛に見返りを求めてはいけないのです。
私達は、誰かの愛で成り立っている1人の人間、過去でも現在でも愛の形は様々。寂しい夜も、憂いな朝も、自分の寿命が消えるその日まで一緒に愛せる人を_どうか貴方様にも見つかりますように。