兄がよく歌ってた歌
姉がよく歌ってた歌。
二人とも家を出たが
つい口ずさむ時がある。
覚える気なくても
何度も聞かされて
歌えるようになってしまってた。

(歌)

餃子の餡を包む。
ただひたすら包む。
乱暴に包むと
はらわたが出てしまう。
そっと包み込んで！

(そっと包み込んで)

首を触る。
ベタベタしてない。
もう、それだけで有難い。

これからムシムシ地獄が始まる。
なかなか飛ばない汗をかく。
はあ…一月前の私を返してくれ。

(昨日と違う私)

私は初日の出が
起きられないので
毎年初日の入りを見ている。
いいよ、初日の入り。

一日の終わり
ゆっくり日の入りを見るのは
なんとも贅沢なひとときだ。
日の出の後は
一日の始まりだからね。

(Sunrise)

見上げた空に飛行機雲。
だいぶ時間が経ったのか
太く薄く
大半空に溶けていた。

しかし、暑いな今日は。
飛行機雲の成れの果てに
少しも付き合えない程
蒸し暑い。
とっとと家に避難しよ。

(空に溶ける)