海が遠い。
と言っても距離の問題ではない。
ウチの最寄り駅から北口のバスに乗ると帰路。
南口のバスに乗ると海水浴場。
まあ海から駅を挟んで山側にウチがあるのだ。
運良く乗り継いだらウチからバス2本
計30分弱ほどで海に着く。
小学校の歩き遠足で海に行ったこともある。
そう、距離が問題ではない。
もう何年も行ってない。
行こうとも思わない。
嫌いな訳じゃない。
行けば半日くらい寄せては返す波を見続けるだろう。
磯の香も音も嫌いじゃない。
入る気なくてもいつの間にか靴下脱いで
膝まで濡らしてしまうだろう。
海が遠い。
今年も海へは行かないだろう。
(海へ)
朝目が覚めて、暗がりで慌ててTシャツに着替えると
後ろ前は分かるんだが、たまに裏返しに着ていることがある。
何でそんなことが起こるのかよく分からない。
寝てる間に小人が来て、わざわざ
Tシャツをひっくり返していくのか?
暇な小人もいたもんだ。
まあウチの中だから前後ろだろうが裏返しだろうが
縫い目が出てようがタグが飛び出してようが
いっかな結構だけどね。
(裏返し)
鳥も老眼になるんだろうか?
四十肩的なものになるんだろうか?
老いて自慢の目も翼も衰えてしまったら
先は長くはないだろう。
それともその前に寿命がくるのかな?
その点人間はそこから長い
と言うか折り返し地点?
少なくともそれで命を落とすことはないと思う。
鳥は鳥で人間をどう思っているだろう?
人間のようにと何かを思ってくれてるだろうか。
(鳥のように)
言う側にしろ言われる側にしろ
この世に生まれた途端、全てがさよならの前段階。
出会って別れてまた会って
それでも最後はさようなら。
さよならを言う前に
出来ることをやるだけ。
それだけ。
(さよならを言う前に)
空は目に痛いほど青く、雲は堂々と白く
なんとも雑な夏真っ盛りの空模様だ。
こんな日はクーラーの効いた部屋から出ないに限る。
白熊か爽に牛マークの練乳チューブをでろーんとかけて
頭にキーンとはこないけど
おでこにツーンとくる激甘っぷりを堪能するのだ。
あ、でも国家コーラはゼロで。
(空模様)