いいよ、狭い部屋。
クーラーの効きがよい。
広い部屋用のクーラーはお値段が高い。
クーラーの効いた部屋で寝転べるなら
狭かろーが広かろーが天国だ。
ああ、夏がコワイ。
(狭い部屋)
姉から知人のこんな失恋話を聞いた。
その女性はパートで働いている職場にいた
同じくパートタイマーの同い年の男性を好きになって
結構頑張ってお話したり、お菓子配ったりしてたらしい。
その男性の周囲の人にもあげてたから
まあまあの出費だったようだ。
別にその男性と恋愛関係になりたいとかじゃなかったのかな?
ただただそんなことが一年以上続いたある日
いつも通り菓子配りをしようと男性に近寄ったら
「僕、顎関節症だからお菓子いらないです」
と断られたそうだ。
本人は失恋しちゃったと笑ってたそうだし
その場で聞いてた人間も顎関節症で大ウケしてたそうだが
これ、そもそも失恋なんだろうか?
かいつまんだ話だろうから他にも色々あったのかもしれないが
本人が言うならまあ、そうなんだろう。
とりあえずその、僕顎関節症君は
いろんな意味でやめて良かったんじゃないかな?
(失恋)
私は極力嘘を吐かない。
後々辻褄合わせで咄嗟に出任せを生み出せるような
脳ミソを持ち合わせていないからだ。
特に誰かを傷つけそうな嘘は吐かない。
正直は頭を使わないから楽だ。
ただ正直者かというとそれも違う。
面倒臭い展開になりそうな正直な発言はしない。
特に誰かを傷つけそうな正直は吐かない。
と言うわけで、新しい人間関係を作る必要がある時は
口数の少ない人間認定をとっとと受けるよう努める。
可愛がられないけど自滅も少ない、なにせ楽だ。
と正直思っている。
(正直)
外の空気が雨臭い
床がベタベタする
心臓が重苦しい
部屋干しタオルがまあ臭い
前の日に開けた食パンが不安
傘を持つ手がダルい
屋根のない停留所で降りるとまず濡れる
ミミズがわざわざ外に出て来てフヤケて死んでいる
え?梅雨は嫌いかって?
言わずもがな。
(梅雨)
無垢であり続けるって
誰かチャレンジしたことあるのかな?
相当な困難が予想されるけど。
私?私はハナからダメだな。
生まれてこのかた、無垢だった記憶がない。
邪念が服を着て歩いているようなもんだ。
バレてないなら幸いだ。
(無垢)