別れ際には一番いい顔をしよう。
それが今生の別れになるかも知れないからね。
一番いい顔を思い出してもらおう。
別れが嬉しいって勘違いされるかもしれないけどね。
面接の帰り道、くさくさして寄り道したくなった。
どうせ、この道を通ることは二度とないだろうし。
などと思ってしまったのが運の尽き。
完全に道に迷ってしまった。
どこの住宅街?そんなに適当に歩いた?
何やってるんだか、全く分からない。
たまらずその辺の人に聞いて、最寄り駅を目指すも
ぜんぜん見えてこない。15分程で駅な筈だよね?
かれこれ一時間、歩き通し。
泣きたくなってきたところにポツポツと雨があたる。
傘無いよ、足痛いよ、降ってきたよ、最悪だよ、あ~もう。
いいよ、濡れますよ。今日は濡れたくなりましたよ。
とぼとぼ歩く。惨め…
あれ、止んだ。さすがに神様も気の毒に思ったのか
雨が止んだ。急に日も差してきた。
そして目の前にちょっとした公園が。
あ~、助かった。足痛い、痛い。とにかく座らせて~。
公園に入りベンチに近づき、はたと気付く。
ベンチは濡れていた…はぁ。
秋は無くなるのではないかと思う。
秋とあと春も。
だんだん秋と春が短くなり
夏から冬に、冬から夏に、季節は二つになる。
もちろんそんなことになってほしいわけではない。
特に秋は深まる程、好きだけど。
今年の夏があまりにも暑過ぎて、いや、まだ居座ってて…
ああ、心配なんだ。秋が恋しいんだ。
大丈夫、朝晩は気温も落ち着いてきた。
今年も秋はそこまできてる。
秋と春、どうか変わらずて来てほしい。
いや、花粉症が無くなるなら春は…いやいや、春ももちろん。
窓から見える景色は八割がうちと同じ団地の前の棟。
五階建て団地群の二階に住んでるので上の方に少し空が見える。
南側は芝生スペースがあるが
立ち上がらないと前の棟の私道までしか見えない。
何気に外を眺めてるとのっそり何かが動く。
猫が網戸を隔てて覗いている。目が合うと帰って行った。
四軒のベランダが繋がっているので
お隣の猫がたまに顔を出す。
以前はハムスターが隣の隣の隣から脱走してきたこともあった。
そうそう、忘れてはならないのが、芝生スペースの八重桜。
団地の四階位までの高さ、大きい。
春はもちろんのこと、どの季節も美しい。
そのうち紅葉し、うちのベランダにも葉が落ちてくるな。
窓から見える景色、ヒラヒラ。
あ、洗濯物忘れてた。とっとと込まねば。
全くの個人的見解ですが
スマホゲームは
無料で無課金なら形の無いもの。
有料もしくは無料でも1円でも課金したなら
いろんな意味で形の有るもの。
あと、無料でもお引っ越しの労を尽くしたものは
目に見えないけど形の有るものでしょうか?
もちろん血反吐を吐く思い入れのあるものは
今この時点では有形無形を越えた
計り知れない何かが有ると思われます。
いや、絶対…確実に有りますとも。