生まれてから
たくさんの
嬉しい涙、悔し涙、悲しみの涙
色んな涙の跡を残しながら
私たちは生きている
⭐︎涙の跡
長袖から
半袖に変わるころの
このエモーショナルな夜の
空気が私は好きだ
自分しかいないような
特別感を味わいながら
海へドライブ
生きてると思える今を
忘れないように
いつもよりゆっくり車を
走らせよう
⭐︎半袖
もしも過去へといけるなら
迷わずもう一つの道を
選ぶだろう
もしも過去へと行けるなら
きみの笑顔を守るため
どんなことでもやり通すよ
もしも過去へと行けるなら
世界へはばたく力を
身につけるよ
きっと後悔で溢れている
自分を"大丈夫"と抱きしめて
あげたい
⭐︎もしも過去へと行けるなら
伝えたい事は
ただ一つなのに
オシャレで
スマートで
カッコいいことばや歌が溢れて
いて
少しとまどう
伝えたい言葉は
本当に普通で
共に笑顔であたたかい
毎日を過ごして行きたい
と思える
君だからこそ
愛してる
⭐︎TureLove
ねえ、
あの一番星追いかけて。
車にのりこみながら
少し弾んだ息で
君はそう言った。
どうしたの?
と揶揄うようにきみの顔を覗くと
なんだか今日はとても綺麗にみえるからと笑顔でこちらを見る
そうなんだ。
と微笑んで車を走らせ
今日一日の出来事や
これからの旅行のプラン
あたりが真っ暗になった頃
一番星、忘れてたねって
君は少し照れながらこちらを見た
実はね、
伝えたいことがあって
俯くから、
もう少しで海につくから
そこで聴いてもいい?
と尋ねると
うん。ありがとう。って俯いた
まま君は言った。
車を降り砂辺を歩く。
暗い海を前に
潮風が気持ちいいねって尋ねると
あのね、実はね、
私、お母さんになるみたい。
…え?
ダメじゃない。
身体冷やしたら。
すぐ車に戻ろう!
クスッと笑う君は
あなたと一緒でよかった。
と
一番星があった夜空を
見上げながら、
一番綺麗な笑顔で言った