空はあいまいだ。
特に季節の変わり目。
そういう時、曇りが多くなる。
そして私は、そんな天気が嫌いだ。
だって、空を覆い隠して、天気を、それこそ
「曖昧」にする。
なのに、はっきりとしなくて、人をイライラさせるようなじめじめとした空気は、まるで私の嫌なところを見透かしているようで、なんだか、嫌だ。
「ぅ...」
朝日の明るさで、目が覚める。
まだ起きたくなかったのに、
でも、しかたないから、起き上がって、
やっぱり、朝っていやだな、
なんて思って
朝ごはんの卵パンを食べて、登校。
いつもどうりの気持ちで、いつもどうりのことをする。
「行ってきます。」
嗚呼、憂鬱だな。
「あっ、𓏸𓏸さん!一緒に行かない?」
「えっ、あ、え、うん、」
「やった!話してみたかったんだよねー!」
いつもどうりのはずなのに、すこし、嫌な朝の温もりに触れた。
失恋した。
でも、まだ分からない。
体は受け入れてるのに、心が受け付けない。
なんか、気持ちがどろどろするっていう感じでもないし、爽やかな、そんな気持ちでもない。
だから、心にもぶつからなくて、問題だけど、問題じゃない。
走る。はしる、
ただただ走る。
昔したおにごっこみたいに、でも、まったく
楽しくない。
だけど、逃げないといけない。
いやだけど。
もうむり。って言いたい。
すわりこみたい。
でも、逃げた人間にはそんな選択肢ない。
逃げて、離れたいのに、離れた先のところでも
また新しい何かが追いかけてくる。
逃げた先の逃げ道は、どこにあるの?
私は天国、あるいは地獄?
そんなの誰が決めるの?
今までの私の生き方を振り返ると、嘘ばっかり付いてきた。
良い嘘だと思うものも、悪い嘘だって思うものも
多分いい人だったな、と思う人も悪い嘘を
吐いている。
悪いものはいいもので挽回できるの?
そうじゃなきゃ皆地獄だよね?
なんで?
そもそも善悪は誰が決めるの?
存在も立証出来ない天使?
そんな奴に「人生」を審判できるの?
は、結局戯言じゃん。
地獄?天国?
きっとないよ、