何も無い時、ふっと浮かぶ。
明日世界が無くなるなら何を願うんだろう。
...世界、世界、せかい、
無くなる。なくなるか、
もしも、願うなら全て消えて、と思う
世界がどんなことをいうのかは分からないけど
その世界が、私が見る世界のことを言うのならば、周りも自分の肉体も、全て消えて、なにも見えないまま自分?だけがきっと残る。
それならいっそ、全部ぜーんぶ消えて、
何も残らない方が綺麗だし、辛くない。
だから、だから、世界が無くなる時には、
ぜんぶがきえてほしいな。
やめて、やめてよ、
私に優しくしないで、
...私は、皆とは違う。
人が困っていても、助けられないし、
言葉を選ぶことが苦手で、ぶっちゃけいうと、
ほんとに性格が悪い。
なのに、周りは話しかけてくれたりしてくれる
優しくされると、優しさを返さないといけない。
恩を仇で返してはいけない。
わかっているけど、それができない。
心に溜まって困るから、私は皆より劣ってるから、優しくしないで、いっそのこと放っておいて...なんておもったら、優しくなろうとも思えなくなった気がした。
「やめなよッッ!」
あたしはそうやって、いまにも殴りそうな手を止める。
____こんなこと、漫画だけだと思ってた。
たまたま寄ったコンビニの裏でカツアゲをしていたのだ。
でも、あったのだから仕方ない。
怒鳴り声をあげていて、今にも飛び出しそうになった。
なのでそのまま殴りそうな奴の手を掴む。
女だから、と投げ飛ばされてしまいそうだけどそのままがっしり手を掴んで警察を呼ぶ。
そして来た警察官に事情を説明し、連れ去られた奴にそっと目を向けた。
なんてアニメを見ていた俺。
なんとなくこの状況になったらどうすんだろ、と考えてみる。
この主人公みたいなのは無理だなぁ、
きっと見てみぬふりするんだろう。
自分のことで必死なのにそんな手間をわざわざかけたくない。
そんな俺の気持ちを言ったら幻滅する人もいるだろう。
警察に通報するくらいできるだろう?って、
多分そんなことしても、相手にされなかったりとか、上手く事情を伝えられない。
だから何もしないで通り過ぎる。
それが一番間違ってて、正しいんだと思う。
そんな本をみる私。
ぶっちゃけどうでもいい。
どーせ世間の人なんて現実に興味ないんだから
見ず知らずの相手に幻滅も期待もしない。
多分みんなみんな、どこかで間違ってるのに、
それに気づかず過ごしてるんだから、間違ってだとしてもなんて言わなくていい。
そんなこととっくの昔に気づいてるよ。
私は感情の形が見える。
大抵仲良くなって、信じれるようになってもこの能力?を言うと憐れむような、薄い青色で三角のような形が見える。
最近はそれがわかって来たから、言わないようにする。
理解して欲しいけど、してもらえないから
言わない。
簡単なことだけど、とっても難しい。
最近クラスに、転校生がやってきた。
誰にでもやさしくて、人当たりがよい。
なんでも理解してくれるけど、その子の趣味とか、好きなものは多分誰も知らない。
ふと話してる時、その子の感情の形が見えた。
雫のような形をしていて、透明。
ガラスのようなものになっていて、
ところどころくすんでいて、
まるで今まで見たことないけど、なんとなく寄り添うような、そんな形をしている。
なんなんだろう。
同じような形なら、悲しむような感じの、水色の雫型がある。
でも、何か違う。
どこか独りぼっちで、いろんな感情が混ざり合うような。
複雑で、人が入り込めない。
なのに、人のことを気にして、近くで寄り添う。
まるで自分を犠牲にするように、
...
その透明な雫を見た時から、数ヶ月がたった。
その子はやっぱりやさしくて、未だ感情の形が変わらない。
怒りもしないし悲しみもしない。
でも、ただあるのは、泣きそうなくらい優しい透明と雫だった。
もう、いいや
頑張って買った服も、
好きだったものも、
親しい人も、
なにもいらない。
期待しちゃうから、
夢を見るから。
全部切り捨てた方が傷つかないでいいんだ。
だからもう、何もいらない、