#92【秋恋】
四季の中で秋が一番好き。
暑さがゆるんで過ごしやすいし
何よりおいしい。
何を隠そう、私は食いしん坊。
栗がね、好きなんです。
ご飯には入れないで欲しいけど。
甘いやつね。
モンブランや渋皮煮も好きだけど
栗きんとんが一番好きだな。
贔負のお店があって
毎年、それを食べると
「あぁ…秋ですなぁ…」ってなる。
夏は桃に恋していたけれど
秋は栗よね。
さつまいもに浮気しそうになるけど
結局、栗なのよ。
さて、私の秋はいつ来るかしら。
#91【大事にしたい】
7歳の頃に出会って
めっちゃ仲良かったわけじゃないけど
帰る方向が同じだったり
部活が一緒だったり
気がついたら高校も一緒で
毎年毎年、誕生日プレゼントを渡し合って
もうそろそろネタも尽きそう
それくらいの付き合いになった
だけど意外と知らないことが多い
苦手な食べ物は覚えているけど
好きな色はわからない
歴代の恋人が何人いるのかも知らないし
どうして友達なのかもよくわからない
いつもどこかで気にかけているし
嫌いになる理由がない
幸せを感じていて欲しいなと思う
ただただ、そう思う
そんな感じの
大事にしたい人がいます
#90【時間よ止まれ】
時間を止めたいと思う瞬間は
当たり前に止まらないし
あばあばしている間に
笑っちゃって遠ざかる。
そんな風に過ごせるのが
なんやかんや幸せなんだと
君に出会って知ったんだよ。
#89【夜景】
いろんな夜景を観てきたはずなのに
どの夜景も覚えていない。
何とも残念な記憶力だと思うが
何度観ても新鮮な感動が味わえると思えば
それも悪くはないだろう。
夜景と言う響きは
私にはなんだかロマンチックで
友達と、というよりは恋人と観るものと
勝手に思っているのだが
唯一何となく覚えているのは
友達でも恋人でもない人と眺めた
最上階のbarからの都会の灯り。
少し強めのカクテルのせいか
とても綺麗に思えたことだけ覚えている。
その人が何処で何をしているのか
今ではもうわからないけれど
ふと思い出せたのだから
きっと悪い人ではなかったのだろう。
夜景の思い出は
少しだけソルティーだ。
#88【花畑】
ネモフィラの青が好きだ。
去年は近くのパークへ
ネモフィラの丘を観に行った。
ぶわっと広がる青。
青、青、青…!
青を持つ花は他にもあるが
何故か惹かれるネモフィラの青。
花言葉に隠された
それのせいなのかしら。