【恋物語】
「恋におちる」ということを一度は経験してみたい。
私には、そんな興味本位がある。
心臓がドキドキする。キュンキュンと胸が高鳴る。
体温が上がり、頬が赤くなる。
漫画やアニメなどで、何度も見聞きしてきたことだ。
私は、未だに「恋におちる」前兆の予感すらしない。
だからこそ、代わりばえのない、いつもの日常を送れるという安心感はあるけれど、人生において「恋におちる」という経験をしないのは、ほんの少し損をしているんじゃないか、とも思う。もしも恋におちたのならば、その時に新しい自分が見えてくるかもしれない。
【真夜中】
周りの人々が寝静まり、辺りが暗くなる頃。
明かりを消した自室の窓から、たまに姿を覗かせる月がひかえめに輝いている。
活気に満ちあふれた太陽の出る時間帯も悪くはないが、決して誰にも邪魔されないと落ち着ける真夜中の方が、私はやっぱり好きだ。
ただ一人、ふとんに寝そべって、ボッーーとしながら、ふと自分の考えを整理したり、日々を思い返したり、
想いをめぐらせたりしながら、心の中で一喜一憂する。
くだらないかもしれないけれど、私はこの時間をとても大切にしている。
太陽が起きて月が眠るまでの間でしか過ごせない真夜中に特別感を抱くけれど、ずっと続いたらいいのになぁ、という想いも同時に抱えている。
【愛があれば何でもできる?】
愛があれば……と聞かれたら、私は「きっと違う」だと答えるだろう。綺麗事を言いたくても、やっぱり現実的に考えると言いきれない。
多分「愛がなければ何でもできない?」と聞かれても、私は「きっと違う」と答えるだろう。
ただ一つ思うのは、愛があるからこそできることもあるということだ。
【後悔】
「人生は後悔がつきものだ」
その言葉を何度も見聞きしてきた。
確かにそうだろうな、と今までの人生を振り返りながら強く思う。どんな選択をしても、しなかったとしても、後悔しなかったことはない。何かしらの未練はあるし、必ず最良の選択をしなければならない、という強迫観念じみた考えに、いつも私は囚われている。
ただ私は、少しずつ、今この時に最良だと思った選択をすればいいじゃないか、という考えに変わってきた。
この方が気楽でいられるし、自分自身のことを必要以上に責めなくなるし、後悔に囚われすぎないで済むから。
「人生は後悔がつきものだ」
なぜなら、明確な答えのない問いに対する“自分自身にとっての正しい答え”なんて、問いに答えた後からでしか分からないのだから。
今の私は、そう思うことにしている。
【風に身をまかせ】
自転車の追い風に身をまかせて、緩やかな坂の一本道を走り抜けるのは、まるで空を飛び回る鳥のような感覚になれるから大好きだ。