あの頃読んでた少女漫画みたいに簡単に好きな人と結ばれ、幸せになる純愛を夢見てた。
嫉妬、空回り、振られる、心が痛くなるだけ苦しいだけ。
夢見てた甘い恋はもうやってこない。
あれは夢の中の話だけ。
知ってしまった私。
甘い夢を期待して足を踏み入れた禁断の地。
好きだった。
だから許した。
でも夢見ていたものとは程遠い。
心は繋がらない。
心が犯されていく。蝕まれていく。
日々夢とかけ離れていく。
憧れに背を向けている。
痛い。いたい。
あいたい。
それは逢いたいじゃない。
甘く誘われる。
必要とされる。
一瞬、想ってる形じゃないけど
求められ求むそんな関係が愛おしく思えた。
_夢と現実
素直になれなくて
曖昧に終止符が打たれた。
君を
あの日を
過ぎた日を
今も想ってる
_過ぎた日を想う
空が泣くとお母さんはいつも僕を叱る。
空が先に僕のおもちゃを取ったのに。
人のおもちゃを取っちゃいけないってお母さんが僕に教えてくれたんじゃないか。
だから、僕は空にそれを教えてあげただけなのに。
なんで僕ばっかり。
_空が泣く
喪失感。意外と無いな。
何も感じてない。
ただあれからお腹の辺りが変な感じ。
身体目的でも求められるなら嬉しいと思っちゃうんだ。
不純になったもんだ。私。
もう目的は問わないからわたしを離さないでね。
浮気しても言わないでね。
嘘でもいいから、私の前では私を愛してるフリをしてね。
私を求めてね。
離さないでね。
貴方の心臓の音、速かった。
あれうれしかったよ。
私、脈早くならなかった。
気づいていたかな。
最初から。
今までの胸の高鳴りは感じなかった。
でも、貴方が離れそうになった時勝手に涙がでてきた。
これで終わりにしたくなかった。
まだ貴方といたかった。
いや、私は私を見放されるのが怖かった。
離れないで欲しかった。
私を求めるのを辞めないで欲しかった。
また1人になりたくなかった。
だから、もう身体目的でもいいよ。
あの時にもう割り切った。
この恋に純粋は似合わない。
欲をいうなら、
遊びで終わりにしないでよね。
_喪失感
海賊王に憧れた少年は今、社会という波に飲み込まれ
かつての夢を忘れてしまった。
麦わら帽子の少年が描かれたあの本は押し入れのずっと奥にしまわれている。
彼はその事すらも忘れてしまった。
_麦わら帽子