初めて5000円以上のチョコレートを買った。
正直、効きチョコレートをして味がわかるかと言われれば自信はない。でも、卒論発表でボコボコにされて、いつもは買わない高いお酒を煽りながら頬張るチョコレートって最高に美味しいなと思った。
泣きそうになりながら、帰り道にいいお酒でも買ってやろうとふらっと寄ったデパートで、でかでかとバレンタインと書いてるのが目に入った。そういえばバレンタインなんてものがあったなと思いながら、世間が浮かれてるのがなんとなく腹が立って、気がついたら目には入ったチョコを買っていた。そして今に至る。
バリバリと噛み砕きながら食べるチョコレートは確かに普段とは違うような気がする。舌に自信は無いが、宝石のようにキラキラと輝くチョコレートを見ながらワインを煽る。
ふと今日の発表会が頭を掠める。それを振り払うようにバリッとチョコレートを噛み砕いた。
大丈夫、自分は5000円もするチョコレートをこんなにも贅沢に頬張れる人間だ。5000円もするチョコレートを養分にしてる人間だ。頑張れ自分。
スマイルとは、日本語で言うと笑顔のことである。通常、嬉しい、楽しいというプラスの感情のときに出る表情である。しかし、時には悲しい時や苦しい時のようなマイナスの時に、無理にスマイルをつくることで、気持ちを明るくし、耐えることもある。無邪気なスマイルも、なんとか負けまいと己を奮い立たせるスマイルも、どちらも素敵だと思う。
1000年先もあなたのわき役でいたい。
勿忘草。この切ない名前だからだろうか、よく物語のように創作によく用いられることが多い気がする。私を忘れないでー。そう隠語のような感じで。確かに、忘れてほしいと感じている人間ならば、わざわざ勿忘草と絡めたりしないだろう、忘れてとわざわざ伝えるのは、忘れてほしくないからなのだと思う。忘れたいと思っているうちはきっとわすれることなんてできやしない。