【優しさ】 #7
ー君は最後まで優しい人でしたー
別れ話は長文だった
君の優しさが滲み出ていた
そんな君と一生一緒にいれるって
本気で思ってたんだ
ごめんね
「幸せになってね」そう言ったけど
半分は嘘なんだ
一緒に幸せになりたかった
大好きでした
愛していました
結婚したかったです
この苦しみを言わなかったのは
私の最後の優しさかな…
言えなかったこと
言わせてください
「目標に向かって頑張ってね」
…応援してるから
【安心と不安】 #6
第一志望校がA判定だった
あと受験まで二週間しかない
安心して怠けるか、また頑張るか
不安になって何もできなくなるか、気を引き締められるか
安心と不安はいつも共存している
安心、不安
どちらか考えるのは自分
行動するのも自分
だから私は
あと一ヶ月全力で走り切る
【逆光】 #5
映りが悪いなら自分が動けばいいのに
そんな単純なことさえも
忘れてしまうのは
「君」という逆光が
眩しくて
美しすぎたからでしょう
【タイムマシーン】 #4
君に会いたい。
君に好きになってもらいたい。
もう一度付き合いたい。
もう離れたくない。
所詮、人は欲の塊だ。
何かしら心の中に秘めるものがある。
もし過去に戻れたら…
あんなこと言わなければ…
「後悔」はいくらでも出てくる。
過去に行けるタイムマシーンがあったとしよう。
皆が自分の思い通りの世界になる。
それは本当の幸せだろうか。
今の私は、安全な道を辿ってできた私じゃない。
苦しんでもがいて、
そして今の自分がいる。
たとえ同じ答えが出来上がっても
その過程は違う。
だからタイムマシーンなんて要らない。
完璧な世界なんて誰も求めてない。
不完全なままでいい。
叶わない願いがあるから夢があるんだ。
でも…「後悔」が消えることはない。
やはり感情は矛盾している。
【特別な夜】 #3
寒い夜
私は一人、空を見上げた
数えきれないほどの星は
まるで何かを訴えるかのように
こちらに信号を送ってくる
何万光年も離れた星
私は何万年も前のたった一瞬の輝きを見ている
その事実が何故か信じられなくて
宇宙の広さと美しさを確かめるように
首が痛くなるまで空を眺めるのであった