何も分からない。

何も分からない。

何も分からない私の手元に

唯一の手掛かり。

でも分からない。

唯一の手掛かりすら

私には分からない。

こんなことをいつまでも繰り返す。

古くなる頃に

新しくなる。

また分からなくなる。

–新しい地図–

たった4文字

たった4文字が重すぎる

こんなにも言いづらい言葉もない

思い想いは

伝えることすら難しい

たった4文字がこんなに言えない

でも、それだけ

–好きだよ–

この季節の主人公。

年に一度しか見れないのに

いつまでも目に焼き付く

なのに何度見ても美しいと感じる

咲き誇るのも、散る姿すら。

地面ばかり見つめる私に

顔を上げさせる

–桜–

言ってしまえばお別れ。

言ってしまえばいつも通りが終わる

言ってしまえばあなたに会えなくなる

でも、、

言ってしまえば

きっとまた会える。

そんな願いも込めて

–またね！–

寒くて暖かい

さようならとはじめまして。

全てが去っていき、

全てが新しくなる。

新しい風を吹かせて

風に乗って

私もみんなも

新しくなる

–春風とともに–