四四〇

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8/19/2024, 4:35:00 AM

外面だけを見たままに映す
不思議な道具。

どうも私は笑っている。

笑顔が一番だとよく言われる。

誰だって笑顔が似合う

心まで映してくれたら

こんなに泣かなくて済む。

たまには嫌な姿すら見せてしまいたい。

笑ってなどいない。

笑ってなどいられない。

–鏡–

8/15/2024, 9:04:21 AM

人が足で移動するよりも早く

足をゆっくり動かし

足よりも早く移動する。

風に乗って、調子に乗って。

坂を登って、坂を降りる。

頭と心を空っぽにして

ブレーキを踏む。

そんな感じ。

–自転車に乗って–

8/13/2024, 6:13:44 AM

声色となんら変わりない。

声が音符になり

声ではないもので

君が話しかける。

実に君らしい。

五線譜に描かれる

君らしい音色を

君の声ではない声で

私は酔いしれる。


–君の奏でる音楽–

8/4/2024, 2:04:46 AM

空を飛んでおこう。

嫌いな事、仲良くお話ししてよう。

普段言えない愚痴も

たくさん言葉にしよう。

色んなところにコロコロ移動して

覚醒してしまう前に

なんでもやっておこう。

現実が押し寄せる

太陽を目にしてしまう前に。


–目が覚めるまでに–

8/2/2024, 4:30:36 AM

陽の光を沢山浴びるために、

わざわざ早起きして

カーテンを開けよう。

涼しいうちに、

少しの散歩をしよう。

洗濯物が廻る音を聞きながら

日差しと朝食を食べよう。

突然の豪雨に恐れながら

太陽を浴びよう。

–明日、もし晴れたら–

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