それが怖く感じるほど
見上げられないほどの天井が
地球を覆う、宇宙。
それが怖く感じるほど
無慈悲で、遠慮のない
絶望、悲しみ。
それが怖く感じるはずなのに
何故が勇気が出てしまう
底。暗闇。
風と生きている事を感じる
一瞬の高揚感。
落ちて、痛んで気がつく
終わりの始まり。
–落下–
こんなにも興味のないことも珍しい。
心許ない灯火のランタン片手に
真っ暗な世界を後戻りできずに歩く。
希望も、夢も、何もない。
火を消す勇気がないから
秒針と共に歳をとる。
本当に。それだけの事。
良くしようとも悪くしようとも思わない。
成り行きに任せ、何かに責任を押し付け
可哀想なフリをして
心許ない灯火のランタン片手に
真っ暗な世界を後戻りできずに歩く。
–未来–
「誰にも言わないでね?」
「絶対誰にも言わないから」
に、一体どれだけ騙されたのだろう
くだらない大切な情報を
隠すようにみんなに振り撒く。
一時の驚きと自分だけが知ってる速報を
誰も知らないと思って誰かに発信する。
二人だけの秘密は
感染症のように広がる噂になる。
–二人だけの秘密–
機嫌でも悪いのか。
何か不安があるのか。
浮かれた私を谷底へ落とす空は
地球に降り注ぐ影を一纏めにして
まるでこちらの不安を煽るかのよう。
かとおもえば、
真っ暗な雲から眩しい太陽が顔を出し
妙に明るい暗い世界を作り上げる。
泣きそうになりながら
なんとか堪える姿は
見ているこちらが
苦しめられそうで
–物憂げな空–
女の子全盛期。
友情と確かな技術が試される日は
重い腰を上げてキッチンに向かう。
相手が女の子とタチの悪い小学生時代は
友情の駆け引き。
先生にバレないようにこっそり交換し
味を見定める。
友チョコの皮をかぶった義理チョコは
一体どんな味がしたのだろう。
これを機に愛が芽生える子たちを横目に
関係性と人間らしさが見え隠れする
チョコを口にする
–バレンタイン–