沈む夕日を背にして歩き出した。
その先には月が輝いていた。

どこかでなにかが終わりを見せる時は
どこかでなにかがはじまりを見せる時。

君の目を見つめると
そこには存在しているのに
君の心の中に存在しているのは
きっと別の人なんだよね。

すごく綺麗な夜空の下で
君からの告白を受けた。

きっと雰囲気に気を遣ったのだろうな。

返事は1日待ってもらうことにした。
君の喜ぶ顔をしっかりと見たいから。

せっかくなら

それでいい。

じゃなくて

それがいい。

と言われたい。

こどもの頃、
お菓子売り場で
「ひとつだけ」って言葉を
何度も聞かされた。

大人になった今、
その言葉の意味を知った。