高く、高く

いつか遠くの世界を見られるよう

いつか遠くのあなたが見つけられるよう

ふと思い立って
こどものように過ごしてみた。
なんだか味気なさを感じた。

そうか、

あの頃は一緒に楽しめる友がいた。
あの頃は怒ってくれる人がいた
あの頃は笑ってくれる君がいた。

涙の理由も大事なんだろうけど
その時、寄り添ってくれた人は
もっと大切にしたい。

力を込めて地面を踏みしめる。
後に続く人が迷わないように。

力を込めて声を上げる。
後に続く人が惑わないように。

力を込めて手を上げる。
後に続く人のしるべとなるように。

幼き時、過ぎた日を想う。
水のようにありのままを飲む。

若き時、過ぎた日を想う。
飴のように甘味を楽しむ。

老いし時、過ぎた日を想う。
コーヒーのように苦味も味わう。