Amber

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4/7/2024, 1:04:58 PM

仕事終わり、沈む夕日を見ながら「日がのびたなあ」と思う。
なんだか毎年同じことを思っている気がする。
つまらない大人。
そういえば「日がのびる」ってどんな漢字を書くのかな。
バス停でスマホを開く。
ふむふむ、正しくは「日脚が伸びる」というらしい。太陽が空を移動する足が伸びたと感じるからだとか。
大きな足でのびのびと散歩をする太陽を想像する。
なんだか気持ちよさそう。
せっかくだから、私も歩いてみよう。
次のバス停まで?いやいや、もっと先まで?
一歩、一歩、家に向かって。
沈む夕日を背に足を伸ばした。

4/6/2024, 12:33:46 PM

君の目を見つめると、君はいつでも微笑んでくれた。

思い出すのは教室の日々。
心も容姿も美しい完璧な君。
一方で、何もかもが冴えない私。
どんな時もキラキラと輝く君は私の憧れ。
ひっそり盗み見ることしかできなかったけど。
うっかり目と目が合うと、君は笑ってくれたよね。
にっこり優しく、友だちであるかのように。

ある日SNSで流れてきたのは、夢を叶えた君の姿。
今ならわかるよ。
君の輝きは毎日の努力の結晶だったこと。

画面に映る君の目を見つめる。
あの頃から変わらない君の笑顔は、今でも私には眩しいよ。

4/5/2024, 4:37:17 PM

星空の下で、ちょっとだけ目を閉じる。
心地の良い座席に、穏やかで優しいナレーション。
うっかりすると眠ってしまいそうな空間。
そう、ここはプラネタリウム。
いつか聴いた童謡の歌詞を思い出す。
「星空の中 のんびり 行こう」