『鳥かご』
いつも憧れている
このかごの外
自由に羽ばたき
大空を飛び回る
そんなことを夢見て
でも…
この扉が開いたとき
私は飛び立てるのだろうか?
この翼は
まだ飛ぶことを覚えているのだろうか?
かごの中から見ている憧れの景色は
美しく魅力的だけれど
それだけではないことも知っている
外へと旅立つことだけが正解じゃない
かごの中にいるだけじゃ出来ないこともある
この扉が開いたとき
私にはそれを決める自由がある
その決断には責任がある
この先どこへ向かおうと
自分の選んだ道を行こう
きっと私は飛び立つだろう
『花咲いて』
いつか…いつか…
花咲くことを夢見て
疑いもせずに
暗闇から光を求め
光のなかでも
更なる光のもとへと
この身を伸ばし
そして 花咲く
花咲く時間は短く
その後は朽ち果てようと
私が遺した種は
また 花を咲かせてくれるだろう
君と出会って
君と出会って
私は変わった
誰よりも
自分を大切にしていいのだと
君が教えてくれた
私が私のままでもいいのだと
君が思わせてくれた
今 君は私の側にはいないけれど…
今も私が前を向いて進んでいけるのは
きっと君も進んでいると思うから
桜散る
肩に花びらがついていることに
気がついた
桜が満開を過ぎて
ひらひらと舞い散る中を歩いたからだろう
桜の花は終わりを告げて
葉桜へと変わりゆく
花を落とし ひとつの季節を終わらせて
葉を芽吹かせ 次の季節を迎い入れる
愛でる人は少なくなっていくだろう
それでも桜は立っている
華やかなものを失うことに
変わりゆくことに 怯えないで
花を咲かせていなくても
サクラは さくら
アナタは あなた なのだから
それでいい
『それでいいんだよ』
誰かに言ってもらいたい
自分に自信が持てなくて
間違っていないか と不安になって…
自分らしくいたいのに
そんな自分を認めてもらいたくて…
大丈夫
私は わたしのままで
彼方は あなたのままでいい
誰かと違っていたっていい
自分を大切に出来るなら
それでいい