やっと
透明になった
色が消えた心に
一雫
貴方が入り込んで
薄く薄く
色付いた水
必死に
掻き出すのに
どんどん濃くなって…
嫌
近寄らないで
貴方色になんか
染まらない
もう
誰の色にも
染まったりなんかしない
「透明な水」
気に入らない色の
ランドセル背負ってた
あの時
子供だった
きっと
だから
飛べたんだ
怖くて
でも
それ以上に怖くて
思い切って
思い切って
ぶら下がったんだ
浅い知識
ブチ切れた紐
呆気なく
打ち砕かれた勇気
全身の力が抜けて
ただ
呆然と座り込んでた
子供がみんな
無邪気でいられるわけじゃない
子供に戻って
子供のままでいられたからって
幸せなわけじゃない
「子供のままで」
いくら叫んでも
山のように
こだましはしない
そう
返ってくるものは
何もない
だけど叫ぶ
溢れて
止まらないから
ただ叫ぶ
一方通行のまま
声にならない
愛を叫ぶ
「愛を叫ぶ。」
流した涙
傷んだ胸
今はただ
全てがおぼろげで
君の色
過去に紛れて
薄らいでしまった
やっと
実感してる
もう
終わったんだと
一年なんて
長いようで
あっという間
つい
この間のよう
でも
知ってるから
分かってた
そう
一年前の
あの時
一年後に
こうなってるって事
「一年後」
初恋の日
それは多分
恋なんて言葉
意識もしてない
まだ小学生の頃
紡木たくさんの
描く人のように
目元がクールで
少しシャイ
幼馴染だった彼は
もうずっと昔に
哀しいかな
海の底
松山千春
「初恋」
よく聞いたっけ
切なくて
苦しくて
でも
嬉しくて
幸せで
人を好きになる事は
素敵な事です
命短し 恋せよ乙女
「初恋の日」