小さい頃は
私だけ違うのが嫌で
みんなと同じものがよかった

いつからか
みんなと同じは嫌で
私だけの特別さが好きになった

後ろには父がいて
ものすごく真剣な顔で
自転車に乗る練習

いま当たり前にできていることは
支えられながら得てきたものだと
遠い日の記憶が教えてくれる

真っ青な空は爽快

オレンジやピンクの空には
陽が沈むことの偉大さを思う

のどかな気持ちになる雲
何か起きそうな迫力を感じる雲

曇り空で月のありかが知れたとき
星座がくっきり見えたとき
なんでこんなに嬉しいのか

空を見上げて心に浮かんだこと
わたしはすごいところで生きている

自分はこうだからと決めつけないこと
そんなの自分のほんの一部でしかない
人は可能性のかたまり

そう教えてくれたのは
ずいぶん年上なのにハツラツとしていて
そこにいるだけでこちらまで元気になる人

そういう人になりたいなあ

とはいえ…と言いたくなるけど
そうやって可能性を閉じるのは
終わりにしようと思います

手を取り合って生きていきたいと
思ってはいるんだけど

一人でも生きていけるようにならなきゃと
もがいた時間が長すぎて

どうやったら手を取り合えるのか
実は分からないことに気づいてしまった