一瞬のようにして消えてしまう

いっその事、暗い深海に沈んで見えないように

見ないようにしてしまえば楽なのに

朝が来る前の空を見るのが好きだった

夜から朝になる時間帯

深い色から淡い色へと変わり、いく

その後に進む時間は苦手だった

今も出来ることなら

夜明け前の時間帯に寄り添っていたい

めくったカレンダーの月に戻れたらいいのにな

何も無くなる

最終的には何も

だからそんなに抱え込まなくたって良いんだよ

きえてしまうのなら

なくなってしまうのなら

失ってしまうのなら

貴方なりにたくさん、頑張ったんだから

海へ、沈む

呼吸が出来ない怖さよりも

深い青に引き込まれる幸せを望んだ